2026-08-28
在宅で就労移行支援を利用する場合も、月1回以上の対面は制度上の要件です。在宅か通所かにかかわらず、支援員との対面の機会が定められています。在宅で行う日々の訓練の進み具合を、支援員が直接確認する機会という位置づけです。月1回の対面そのものを省く運用はありません。
対面が必須である以上、次に決まるのは場所です。支援員が利用者の自宅や近隣まで来る方法と、利用者が事業所へ足を運ぶ方法の二通りです。どちらを採るかは事業所ごとに違い、同じ「在宅対応」という表示の中に、この二通りが混ざっています。家から出るのが難しい人、電車に乗ることが難しい人にとって、この違いは、その事業所を利用し続けられるかどうかを左右する分かれ目になります。
当サイトは、在宅の訓練に対応する465件の公式サイトを、月1回の対面をどこで行うかという一点にしぼって全件確認しました。確認の方法は、各事業所の公式サイトに書かれた文章を読み、訪問・来所・併用のいずれかを示す記述があるかどうかを一件ずつ突き合わせるという単純な作業です。その結果、方法が明記されていたのは9件でした。内訳は、支援員が自宅や近隣まで来る訪問対応が1件、訪問と来所のどちらも選べる併用が3件、事業所への来所が必須と分かるものが5件です(当サイトの収録データの集計・2026年8月時点)。
この465件は、二つの段階に分かれます。訓練から就職先まで在宅で完結すると書いている完全在宅対応が36件、在宅での訓練に対応すると書いている在宅可が429件です(当サイトの収録データの集計・2026年8月時点)。今回はこの両方を対象に、月1回の対面の場所という一点だけを見ました。
465件のうち9件という比率は、対面の方法を公式サイトだけで判断できる範囲が、ごく一部にとどまることを示しています。裏を返せば、その9件については問い合わせの前に訪問か来所かが分かります。なお、どの事業所が9件に当たるかは、事業所名や法人名としては公開していません。
9件のうち5件は、来所が必須と分かるものでした。訪問してもらえる事業所を探している人にとって、これは望みどおりの答えではありません。ただ、公式サイトの段階で分かるということは、問い合わせをして日を置いてから知る、という手順を踏まずに済むということでもあります。合わない条件が先に分かることも、選ぶための材料です。
残る456件は、月1回の対面をどこで行うかを公式サイトに書いていません。
書いていないことと、訪問に対応していないことは、同じではありません。
公式サイトに何を載せるかは事業所ごとの判断です。載せていない事業所が訪問対応をしていない、とは決まりません。465件のうち456件については、この時点では「分からない」というのが正確な状態であり、「対応していない」と読み替えることはできません。
当サイトは、公式サイトに書かれていなかったものを「記載が見つかりません」と表示しています。空欄にしたり、推測で埋めたりはしていません。書かれていない理由まで当サイトは知らないためです。読む人が、確かめた事実と、まだ確かめられていないことを区別できる状態を保つことを、掲載の方針にしています。
書いていない456件を知る手段は問い合わせです。ただ、問い合わせという言葉には、電話をかける、事情を説明する、といった重さが付いてきます。ここでは、その重さを外した形を置いておきます。
電話をかける必要はありません。事業所の公式サイトには、たいてい問い合わせフォームがあります。フォームなら、送る時間も、書き直す回数も自分で決められます。
長く書く必要もありません。聞きたいことは一つだけです。そのままコピーして貼れる形にすると、こうなります。
> 在宅での利用を考えています。月1回の対面は、支援員の方が自宅の近くまで来てくださる形でしょうか。それとも事業所へ伺う形でしょうか。
理由を説明しなくてかまいません。外出が難しい事情や、通院のこと、体調のことを書かなくても、この質問には答えてもらえます。名前と連絡先以外に、自分のことを明かす必要はありません。
当サイトの事業所ページには、その事業所へ直接問い合わせるためのボタンを置いています。465件のうち9件はページ内の記載で分かり、残る456件はこのボタンから同じ一つの質問を送ることができます。当サイトの収録事業所数は3,430件で、そのうち今回対象としたのは在宅の訓練に対応する465件です(当サイトの収録データの集計・2026年8月時点)。
最新の受け入れ状況や月1回の対面の実施方法は、必ずお住まいの市区町村の窓口と各事業所の公式サイトで確認してください。